こんなニュースを見ました。
”熱中症対策で夏休み前倒し エアコン間に合わず特例措置 (朝日新聞DIGITAL『apital』2019.3.5)”
前倒しってことは短くなるわけではなく夏休みの始まりが早くなって、終わりも早くなるということですね。
理由としては熱中症対策のエアコン設置が間に合わないことが原因みたいです。
去年の猛暑と熱中症による事故、公立小中学校の普通教室のエアコン設置率は約4割にとどまっているということを背景に国が整備を進めているみたいです。
今回は私にとってはもうはるか昔になりますが、夏休みについて調べてみました。
夏休みの形態
小学校や中学校の夏休みは地域によって時期が違うことはなんとなく知っていましたが、どのくらい違うのか調べてみました。内閣府の資料によると夏季休業と冬季休業の日付は以下の通りみたいです。
ほとんどは7月の3週目くらいから8月末までですが、北海道、東北は2学期の始まりが関東以西と比べて早いですね。一方で冬季は逆ですね。
日数は法令で決められているみたいですので、時期については各地域の教育委員会の決定になります。
このように地域によって結構時期に差がありますよね。この背景としてはやはり昔は教室にエアコンがないのが当たり前で夏は暑くて授業に集中できないことがあったみたいです。
それ以外にも夏休みが特別長い理由としてはお盆を挟むことなどもあるみたいですが、やっぱり暑いのはやってられないですよね。なにをやるにしても。
夏休みの前倒し
はじめに述べたように熱中症等による問題から夏休みを前倒しにする地域が増えているらしいです。
Yahooの記事によると瀬戸市立陶原小学校の夏休みは例年:7月20日頃~8月末 今年:7月13日~8月25日で例年よりも長くなるみたいで、「夏休みが長いすぎでしょ」などの声もあるみたいですが、私的にはそんなに長くなっているようには見えないのですがどうでしょう。
最近は感覚的に暑さが異常な気がしますよね。では実際にはどうでしょうか。
以下は日本の年間平均気温のグラフになります。
このグラフを見ると観測上も年間平均気温が100年で1℃上昇していることがわかります。 年間で1℃ですから毎日1℃ずつ上昇していると考えると日本全体がかなり暑くなっていることが想像できますね。
また 以下は猛暑日の日数の傾向です。
猛暑日の日数も増加傾向であることがわかります。
では暑さによる熱中症の数はどうでしょうか。
この図より、熱中症救急搬送者数は各都市において2010年以降増加していることがわかります。
やはり感覚的に暑くなっていると思っていたことですが、実際に熱中症のニュースや気象データからも明らかということがわかりました。
私が小学生時代、教室にエアコンはありませんでしたが、あの暑い中教室での授業や体育の授業をするのはかなりだるかった記憶があります。
熱中症による事故を防ぐためにも教室にエアコンを設置するのは、ぜひ進めてほしい施策だと思います。
愛知県瀬戸市で実施されたこの夏休み前倒しですが、エアコン設置工事を進めるため以外にも暑い時期に授業を避けるという意味で効果があるみたいです。以下は瀬戸市の近くアメダス「名古屋」の日別平均気温を日照時間の過去5年間(2014~2018)の平均値を算出した結果です。
このグラフよりお盆以降(8月下旬以降)は7月中旬よりも日照時間が短くなるのと合わせて平均気温が低くなっている傾向がわかります。
暑い日に授業を避けるという意味でも夏休みを前倒しにするのは効果がありそうです。
まとめ
熱中症の事故やエアコンの設置を背景とした夏休みの前倒しについて調べてみました。
前倒しにすることによって7月の夏休みが長くなる分の働き手が見つからないなどの問題点があるみたいですが、もしエアコンを設置し終わった場合はどうなるのでしょうか。
また前の期間に戻るのでしょうか。それとも夏休み自体短くなるのでしょうか。
そのあたりはよくわかりませんが、熱中症は生徒だけでなく先生も同様のリスクを抱えていると思います。
教室にエアコンがないということは職場にエアコンがないのと同等ですので、今エアコンのあるなか仕事をしている私にとってはかなり大変なことであると感じまる、それと同時に生徒、先生のためにもはやく設置してあげてほしいと思うニュースでした。
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