【地震による意外な被害】エレベータに閉じ込められて餓死?!

最近7月28日に三重県沖を震源とする地震が発生しました。しかしこの地震によって震度を観測したのは三重県とはかなり距離が離れた関東の東部や東北地方の太平洋側でした。

この地震はプレートの深いところで発生する深発地震と呼ばれる種類の地震で、地盤が柔らかい太平洋プレートに波が伝わりこのような「異常震域」と呼ばれる揺れ方になったみたいです。

三重県沖といえば南海トラフを連想しますが、今回の地震は上記のような理由から関連性はないと言われています。

みなさんは地震の対策はされていますでしょうか。今年政府はこれまで30年間の間に南海トラフが発生する確率を70%程度としていたのを70%~80%と引き上げています。

ますます国や自治体だけでなく個人レベルで地震の対策を進めていかなければならない時期になっていると思います。

地震の揺れに対する知識はもう学校やニュース、テレビ番組なんかでかなり周知はされていると思います。そこで今回は、地震の被害の中でも私が調べていて意外だったことを2点ご紹介したいと思います。

エレベータで餓死?!

去年発生した大阪北部地震ではエレベータに閉じ込められた件数は339件運転停止は少なくとも5万基にも及んだみたいです。最大で45分程度閉じ込められた方がいるようです。

これが南海トラフになったらどうなるでしょうか。平成25年に政府が発表した資料によれば、最大で1万7千人が閉じ込められる可能性があるみたいです。

339件で45分かかるのに1万7千人が閉じ込められるとどうなるでしょうか。もしかすると1ヶ月閉じ込められるといったことも考えられます。

人間が飲まず食わずで生きられるのが大体72時間と言われていますから、1ヶ月なんか到底生きられないですよね。

そうなると閉じ込められた人の多くは餓死することになります。満員のエレベータでトイレにも行けず、身動きも取れないまま餓死するなんてあまり想像したくないですよね。

地震を感じたときの対策については日本エレベーター協会が以下の3つを示しています。

  • 揺れを感じたら行先階のボタンを全て押す
  • 万が一閉じ込められたらインターホンで通報する
  • 停電しても、慌てず救助を待つ

エレベータが止まることによる被害は中に閉じ込められるだけではありません。高層ビルなんかでは、物資(ライフラインが寸断された場合水とか食べ物とか)の調達をすべて階段で行わなければなりません。

本当に大丈夫?地震保険

2017年度末の保険積立額金は約1兆8千億、総支払限度額は11兆3千億です。

東日本大震災で支払われた保険金の総額が約1兆2000億円、南海トラフの被害は東日本大震災の10倍、20倍ともいわれていますので、総支払限度額を上回ることも考えられます。

火災保険とセットの地震保険で契約できる保険金額は、火災保険の保険金額の30~50%の範囲内とされています。

また、2017年から地震保険の支払基準は全損(保険金額の100%)、大半損(地保険金額の60%)、小半損(保険金額の30%)、一部損(保険金額の5%))の4段階になっています。

なので保険金が払われたとしても、それで全て元通りになるかは疑問です。

地震保険加入世帯率は年々増加しています。以下は損害保険料算出機構の地震保険世帯加入率です。

防災の意識が高まり地震に対する保険加入率は増加していると考えられます。しかし、保険に加入しただけで安心しきってしまうのも良くないと思います。

まとめ

今回は地震で発生する被害について、私なりに意外だった点についてまとめてみました。

1点目のエレベータの閉じ込めについては、運な部分もありますが、万が一閉じ込められた場合は救助が来るまで落ち着いて行動する必要があります。

2店目の保険については、もしものことを考えて入っている保険ですが、被災後全て元通りになることはなかなか難しい場合もあるので、予め自分でできる地震対策(家財の固定など)をすることで最低限被害を減らすことができるかもしれません。

備えあれば憂いなしと言われますが、憂いが全くなくなることはないかもしれませんが、備えることでその時がきたとしても、冷静な判断ができるようになると思います

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